2009年10月18日

【精油プロフィール】ローズマリー

【精油プロフィール】ローズマリー肉料理などでもよく使われるハーブ、ローズマリー。名前に『ローズ』と付いていますがバラではありません。
ローズマリーという名前はラテン語の“ros(露) marinus(海の)”、つまり“海のしずく”という意味に由来します。
また、“マリー(マリア)”と“ローズ(バラ)”を合わせて、『マリア様のバラ』というニックネームもあります。


ローズマリーにまつわるエピソードで、“ハンガリー王妃の水(ハンガリアンウォーター)”という『若返りの水』の伝説があります。

中世ヨーロッパ、ハンガリー王妃エリザベート1世は若くして夫を亡くしましたが、その後も良き君主として国を治めていました。
ところが高齢になってきてから、手足が痛む病気に悩みます。
これを気の毒に思った修道女が“ローズマリー”を主体とした痛み止めの薬を献上しました。
それを使った彼女の状態はみるみる良くなり、その上なんと若々しい外観をも取り戻したのです。
そして70歳を超えていた彼女に隣のポーランドの王子が求婚した、という逸話まで残されています。
この痛み止め薬は、後に『若返りの水』との評判が立ち、今に伝えられています。

ローズマリーはポリフェノールの一種でもあるフラボノイドと呼ばれる抗酸化作用に優れている成分を豊富に含んでいるので、その高い抗酸化作用が王妃の若返りに効果を発揮したのではないかと考えられます。

ちなみに、このハンガリアンウォーターは、フェイスウォッシュにも用いたそうです。
入っていた成分は他に、ローズ、レモン、ネロリ、メリッサ(レモンバーム)、ペパーミントなども入っていたと考えられています。

ローズマリーには、血液循環を促す働きや、発汗作用、利尿作用もあるので、老廃物を除去するのにも効果的です。


また樟脳のような強い香りが、精神的な過労や無気力、記憶力減退の改善にも効果的なので、受験生のお部屋に香らせるのもいいですね。

【精油プロフィール】
ローズマリー Rosmarinus officinalis  シソ科
抽出部位;葉
抽出方法;水蒸気蒸留法
原産地;フランス、チュニジア、スペイン、ポルトガル、イタリア、モロッコ、アメリカなど
主な成分;1.8シネオール、カンファー、ボルネオール、酢酸ボルニル、β-カリオフィレンなど
期待できる作用;神経刺激作用、去たん作用、収れん作用、鎮けい作用、鎮痛作用など
香り;すがすがしい強いハーブ調の香り
お手軽度;★★★★★
注意事項;子ども、妊娠中、高血圧の方、てんかんの方の使用は避ける
相性の良い精油;ペパーミント、バジル、タイム、メリッサ(レモンバーム)、レモングラス、ラベンダー、ラバンジン、シナモン、ジンジャー、オレンジ、グレープフルーツ、マンダリン、ライム、プチグレン、シトロネラ、シダーウッド、フランキンセンス、パインなど
心への作用;神経を刺激して頭をクリアにし、記憶力や集中力を高めてくれます
体への作用;血行を促し筋肉痛や肩こり、腰痛、神経痛、痛風を緩和してくれます。風邪や気管支炎など呼吸器系のトラブルにも有効です。
肌への作用;脂性肌のスキンケアに。抜け毛を予防してくれるので頭皮のお手入れにもオススメ


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Posted by KAORIKANスタッフ  at 12:20 │Comments(0)精油プロフィール

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