HERB&FRAGRANCE KAORIKAN

今日はラベンダーの精油について勉強したいと思います。

ラベンダーといえば、アロマテラピーに興味のある方はもちろん、そうでない方も一度は名前くらいは聞いた事があると思います。それほどメジャーで、アロマでは最も人気の高い精油なのです。
そんなラベンダーなのですが、細かく分類するといくつかの品種に分かれています。
その品種によって微妙な香りの違いや、効能の違いがあるのでそれについて解説したいと思います。


真性ラベンダー
【別名】トゥルーラベンダー、イングリッシュラベンダー、コモンラベンダー
【学名】Lavandula angustifolia、Labandula officinalis
いわゆる一般的なラベンダーです。他の品種と区別するために、｢真性～｣や｢トゥル～｣などと呼んでいます。
リラックス作用のあるエステル類を多く含んでいます。（後述のスパイクやフレンチはエステル類の含有量が少ない）
アロマテラピーの本などで、特に細かい説明もなく『リラックス効果がある精油』などの項目にラベンダーの名前があったらこの品種の精油のことをさしていると思ってください。
ちなみに、ラベンダー・メイレットはこの真性ラベンダーの中の１品種になります。


スパイクラベンダー
【学名】Lavandula spica
カンファーと1.8シネオールの含有が多く、樟脳のようなツンとした香りがします。（カンファーはローズマリーに、1.8シネオールはユーカリに多く含まれています）
感染症ややけどの治療に有効です。
ただ、刺激が真性ラベンダーよりも強いので、使用には注意が必要です。


フレンチラベンダー
【学名】Lavandula stoecas
ウサギの耳のような花をつける品種です。
神経に対する毒性のあるケトン類が多く含まれているので、スパイクラベンダー同様使用には注意が必要です。


ラバンジン
【学名】Lavandula hybrida
真性ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種。
挿し木で増やすことができ、大変栽培しやすい上、真性ラベンダーの２倍の採油率があります。
少しカンファー調のフローラルな香りです。
ラバンジンには様々な品種がありますが、ラバンジン・スーパーが最も真性に近い香りがします。



このようにラベンダーには様々な種類がありますが、一般的にアロマテラピーで使用するには真性ラベンダーの精油を使用するのがオススメです。

【精油プロフィール】
ラベンダー　　Lavandula angustifolia　シソ科
抽出部位；花と葉
抽出方法；水蒸気蒸留法
原産地；フランスなど
主な成分；酢酸リナリル、リナロール、ラバンジュロールなど
期待できる作用；鎮静、鎮痙、鎮痛、消炎、創傷治癒、抗菌、抗ウイルス、など
香り；独特の個性のあるフローラル調
お手軽度；★★★★★　
注意事項；通経作用があるため、妊娠初期の使用は避けること
ブレンドの相性のいい精油；どんな精油ともブレンドの相性が良いので、１本持っていると便利な精油です
様々な効能を持ち、用途が広いので『万能の精油』などと呼ばれている。
心への作用；リラックス効果が高く、不安やストレスを和らげてくれます。
体への作用；筋肉痛、神経痛、頭痛、腹痛、生理通などの痛みを和らげてくれます。また、中枢神経に働きかけて血圧を下げ、呼吸を整えてくれます。
肌への作用；殺菌、消炎作用が高いので、ニキビ肌へのスキンケアにもオススメです。日焼け痕のケアや湿疹にもよく、皮膚細胞の活性化を助けます。切り傷ややけどにも。


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